いやいやオリンピックの女子フィギュア、荒川静香はやってくれましたね。
あの土壇場で完璧な演技はすごいと思いました。
アメリカのコーエンもロシアのスルツカヤも予想外のミスが出てしまって残念でした。
村主だって悪くはなかったです。安藤もがんばりました。
オリンピックは4年に一度。
フィギュアを見ながら私は思い出していました。
20年前の事です。
事のはじめは24年前。すっげー前だなぁ。
高校の卒業直後。
場所は平針運転免許試験場。
私はバイクの中型400ccの一発試験を受けていました。
当時はバイク3ナイ運動の真っ只中で試験場もその流れのなかで試験官は受験者に「受かると思わないでね」と当然のように事前説明で言い放っていた頃です。
まぁ、400ccの免許なら自動車学校へ行ってとればいいのですが、それこそ高校生の私には言い出しにくい状況がありました。
おりしも見習い先も決まってしまい、自動車学校でバイクまでとっているゆとりもなかったのでした。
そこで、友人と一発試験に賭けた、という訳です。
若気の至りというか。
当時はホントに合格率は低くて30人受けて一人か二人が受かるだけ。
中型でさえそんな状況で、大型バイクなんて日に一人も受からないなんて珍しくなかったのです。
電光掲示板が種目ごとに合格番号を点燈して、バイクのとこだけひとつも光らずに隣にいく、みたいな感じでした。
そこで、私は今日の荒川静香なみにほぼ完璧な走りをして当日たった一人の合格者となることができました。
試験終了後、何故だか私だけは試験官に呼ばれて試験車両を車庫へ押していって仕舞ってくるように言われたのです。
その時は何故だかよくわからなかったのですが、電光掲示板の前でその意味が分かったのでした。
そうして中型バイクの免許を手に入れたわけですが
私の見習い期間は親方同志の取り決めで4年。
さすがに大型バイクの免許を取りにいける状況はなく、苦節17回の受験を乗り越え大型バイクに乗る友人をうらやましく思いながら4年間待ちました。
当時大型バイクだけは自動車学校ではとれなくて平針試験場での受験しかありませんでした。
4年経ち見習期間を終えた私は再び試験場に降り立ちました。
大型バイクの試験コースも見習い期間中には夢でも見えるほどに完璧に覚えました。
この4年の思い。。
万感の思いを胸に試験車に跨る。
そして最初はコース外周を一回りして。
そうして?
すっかり舞い上がっていた私の頭の中は真っ白!
コースを一周回ってスタート位置に戻り、そのままバイクを降りたのでした。
全然オリンピック選手ほどじゃないけどオリンピック選手の気持ち、私にもちょこっと分かります。